真田丸ゆかりの地で、100年製法を変えず職人が手作りしている「みすゞ飴」

真田丸ゆかりの地で、100年製法を変えず職人が手作りしている「みすゞ飴」

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原材料は国産。手作りにこだわり、受け継がれる職人の味

大河ドラマ「真田丸」で一気に観光客が増えてきた長野県上田市。北陸新幹線のJR上田駅で下車し、あえて人ごみの多い上田城を選ばず、今回は「藤本つむぎ工房」で上田紬の織物体験をさせていただいた。

真田丸ゆかりの地で、100年製法を変えず職人が手作りしている「みすゞ飴」

体験が終わると、冷たい麦茶とかわいいお菓子が出てきた。100年に渡り製法を変えることなく、今でも職人さんが手作りをしている「みすゞ飴」。国産の完熟果汁に寒天、グラニュー糖、水飴を加えてゼリーにしたものだ。オブラートに包まれており、昔懐かしいお菓子である。織物を2時間した疲れた体を、柔らかい食感と保存料不使用の甘さが口に中に広がり、じんわりと癒してくれる。ほっと一息つくことができた。

 

あんず、もも、うめ、ぶどう、さんぽうかん、りんごの6種類が「みすゞ飴」の定番。まず一つ目は、上田には日本一広いワイン畑(マリコ・ヴィンヤード/メルシャン)があるため、ぶどう味をいただいた。これからの夏、ぶどうがおいしくなる時期でもあり、上田ではぶどう狩りもできる。つまり、地元のぶどうで作られた「みすゞ飴」なのだ。

真田丸ゆかりの地で、100年製法を変えず職人が手作りしている「みすゞ飴」

自ら手織りした上田紬と「みすゞ飴」の組み合わせ。この2つを並べて写真が撮れることは、私にはこの上ない贅沢な瞬間である。なぜなら、歴史的につながりが深いのだ。

真田丸ゆかりの地で、100年製法を変えず職人が手作りしている「みすゞ飴」

JR上田駅前から徒歩2分程の上田本店に行くと、その理由が分かる。上田本店の駐車場には白壁土蔵があり、明治27年に繭蔵として建てられ、蚕繭集積倉庫として使われていた。この時代、上田は日本一の蚕種出荷量を記録したこともあり、この建物は国登録有形文化財に指定されている。みすゞ飴本舗は、蚕都上田であった当時の駅前風景を守り続けているのである。

真田丸ゆかりの地で、100年製法を変えず職人が手作りしている「みすゞ飴」

そんな「みすゞ飴」。簡易的なパッケージのものから、贈答用の箱に入ったものまで、幅広く取り扱っている。上田城を観光し、疲れた時に食べるのも良し、帰りに立ち寄ってお土産用としても良し。

真田丸ゆかりの地で、100年製法を変えず職人が手作りしている「みすゞ飴」

中身は通常のものと同じだが、今年の大河ドラマ「真田丸」のパッケージのものも販売を開始している。お値段は、通常のものと同じ。

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そして、「いちご味」も復刻版として店頭に置かれていた。子供から大人まで好きな、定番の味の復活は、上田本店に立ち寄るまで知らなかった。

真田丸ゆかりの地で、100年製法を変えず職人が手作りしている「みすゞ飴」

NHKの「真田丸館」も上田城の敷地内にでき、上田駅には観光客が増えている。戦国の時代の歴史をたどりつつ、駅前では明治の日本文化を楽しむこともできる。それが、上田の魅力の一つかもしれない。

※掲載情報は 2016/07/27 時点のものとなります。

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キュレーター情報

高橋香葉

発酵料理研究家/観光連盟アドバイザー

高橋香葉

「日本人の体を健康できれいにするには、日本伝統文化の発酵食が一番良い」として発酵料理の研究に取り組む。テレビ、雑誌、書籍などを通じて、発酵食品の良さを伝える普及活動を行っている。
日本で初めて、米麹と醤油をあわせた新調味料「しょうゆ麹(醤油麹)」の作り方とレシピを公開し、発酵業界に新しい風を入れた。その活動は、フードアクションニッポンアワード販促部門を受賞。その後、読売新聞にて「オンリーワン」として掲載された。
現在は、日本全国を回り、全国の発酵食品だけでなく温泉巡りをし、日本の伝統文化を勉強している。
自治体の観光連盟アドバイザー、特産品開発審査委員などを歴任。市場調査から、販売戦略、プロモーションなどのマーケティング講師も行っている。フードアナリスト協会「食のなでしこ2016」。

主要著書:
◎「しょうゆ麹と塩麹で作る毎日の食卓」(宝島社)
◎リンネル特別編集「しょうゆ麹で作る毎日のごちそう」(宝島社)
◎「知識ゼロからの塩麹・しょうゆ麹入門」(幻冬舎)
◎おとなのねこまんま555(アース・スターブックス)等

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