弘法さんの日にしか販売されない!「笹屋伊織」の棒状のどら焼き

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京都の東寺で江戸時代末期から続く伝統のどら焼き

弘法さんの日にしか販売されない!「笹屋伊織」の棒状のどら焼き

一眼レフを使って花や料理の撮り方を教える女性向けの写真教室LIVING PHOTOを東京で教えていますが、生徒さんたちは全国から通ってきてくださいます。ある日、京都から通ってくださる生徒さんから「弘法さんだったので」といただいたのが、笹屋伊織の「どら焼き」でした。

弘法さんの日にしか販売されない!「笹屋伊織」の棒状のどら焼き

想像する名前と全く形状が違う棒状のどら焼きです。

 

「弘法さん」とは、京都東寺で空海(弘法大師)の月命日とされる21日に催される「東寺弘法市」の事。1200~1300もの露店が出る縁日で、毎月約20万人の人出があるそうです。日本文化の父ともいわれる弘法大師が庶民のための教育の場として1200年前に創られた、日本最初の私立学校「綜藝種智院」をもとに建学された学校に甥っ子が通っていたので、弘法さんの日はとにかく人が多くて大変……。という話を聞いていて知っていました。このどら焼きは、その「弘法さん」の前後3日間限定のお菓子なのです。

 

「江戸時代末期、5代目当主笹屋伊兵衛が京都の東寺のお坊さんより、副食となる菓子を作って欲しいとの依頼を受けました。そこでお寺でもお作り出来るようにと鉄板の変わりに銅鑼を使うことを考えついたのが笹屋伊織の『どら焼』の始まりです。」とHPにもあります。

弘法さんの日にしか販売されない!「笹屋伊織」の棒状のどら焼き

「どら焼き」は棒状に伸ばしたこしあんに小麦粉を重ね焼いたものですが、バームクーヘンやミルフィーユとは全く違って、モチモチしたクレープを重ねて圧縮したような触感です。お寺の鐘を鉄板にして焼いたので「どら焼き」という名前ですが、元祖とか本家とかどら焼き発祥の地などとは言わずに、かたくなに伝統を守りながら数百年も作り続けているのは京都ならではの素晴らしさだと思います。

 

仏旗のようなカラーリングのデザインの包も伝統を感じさせる重厚感があります。

弘法さんの日にしか販売されない!「笹屋伊織」の棒状のどら焼き

京都駅の南にある東寺、毎月21日が弘法さん、第一日曜日の骨董市。


このどら焼きが買えない時でも、京都の南にある東寺には国宝の金堂や仏像がたくさんあり、観光名所としてお薦めです。桜の時期に、意外な穴場だと勧められて訪れました。五重の塔を背に桜が美しかったのですが、ちょうど第一日曜日だったので、骨董市が催されていました。掘り出し物が多く、日の出スタートの出だしはプロも買い付けに行っているようです。

弘法さんの日にしか販売されない!「笹屋伊織」の棒状のどら焼き

岐阜の蔵から買い付けたばかりという印判の小皿を10枚まとめて買って、古いものを大切に繋ぎたいなと思いながら、骨董の皿にどら焼きをのせてお茶の時間を楽しみました。

※掲載情報は 2016/07/07 時点のものとなります。

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キュレーター情報

今道しげみ

写真家/LIVING PHOTO 主宰

今道しげみ

神戸女学院大学を卒業後、全日空の客室乗務員として勤務。
結婚と同時にロンドンに6年間滞在し、英国及びパリスタイルのフラワーデザインを学ぶ。
1990年より、フラワースクール『Salon de Sylvie』をロンドン・香港・東京で主宰し、フラワーデザイナーとして活動。

2005年、デジタル一眼レフの写真教室 『LIVING PHOTO』をスタート。 50mm・F1.4のレンズを使い、ふんわりぼかす『リビングフォト』というスタイルを10年近くかけて独学で考案し、商標登録を取得。

東京・久我山のサロンで、リビングフォトレッスンを定期的に開催。
日々の暮らしのシーンを美しく、自分らしく写真で表現したいと思う女性たちに、わかりやすく楽しいレッスンとして、絶大な支持を得、教室は常に満席。 予約がとりにくいサロンレッスンとして知られる。受講者は1500人を超える人気講師。
夫と2男の4人家族。
■ ニコンカレッジ講師
■ APA公益社団法人日本広告写真家協会 正会員
■ 2012年 アマナイメージズに作家登録

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