軽井沢ツルヤブレンドの「丸山珈琲」

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本店お膝元のスーパーで初めて出会った「丸山珈琲」

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外食の情報収集で何かとお世話になっているIさんが、軽井沢の別荘に招待してくださって、これまた何かとお世話になっている皆さんと一緒に車でうかがった。待ち合わせ場所は長野県で有名な、というか都民にとっては軽井沢で有名なスーパーマーケット「ツルヤ」で。ここで買い出しをしているとき、「丸山珈琲」のツルヤオリジナルブレンドが並んでいるのが目に止まった次第。軽井沢でスタートした「丸山珈琲」、現在は都内にも店舗があるのに、恥ずかしながら申し訳ないことながら、まだ訪ねたことがなかった。それで、これはよい機会と2袋買ってみた。「ツルヤオリジナル信州まつもとブレンド」と「ツルヤオリジナルマイルドブレンド」。

懐かしの喫茶店を思い出させる香りと味のバランス

軽井沢ツルヤブレンドの「丸山珈琲」

店頭ではパッケージが羽根枕のようにふわりと膨らんでいた。標高が高いせいもあるだろうけれど、おそらく焙煎からそう時間が経っていない豆(粉)から炭酸ガスがどんどん出ている状態か。ちょっと新しすぎるかなと思っていたけれど、翌朝の別荘ではIさんがすでに買っていた同じものを淹れてくださった。「これがおいしいんだよ。うまいんだよ」と大絶賛のIさんの言うとおり、エスプレッソタイプ全盛の最近では懐かしく感じる、香りと味のバランスのとれた、柔らかな味のコーヒーだった。これは家でかみさんと飲むのがまた楽しみ。買いたてのものも明日ぐらいなら、落ち着いていい味になっているんではないかな。

豆のままでなく粉でもベストな状態ならベスト

軽井沢ツルヤブレンドの「丸山珈琲」

というわけで、買ってから2日目の午後、家で淹れてみた。写真のように状態は豆ではなく粉。豆のままのものを陳列していなかったのは、別荘にミルがない人が多いためか。でも、いいお店のカットミルでベストな細さで挽いてあるのが実は失敗がなく安心。どれどれとパッケージを開けてみると、フワ~っと挽きたてのよい香り。粉の色も深すぎず、中煎りから中深煎りぐらいか。器具はドリップ式のコーヒーマシンで。「丸山珈琲」では器具としてフレンチプレスを推奨しているようだけれど、それはコーヒーのオイルも楽しめるからとのこと(これは知らなかった。今度買っておこう)。

仕入れと焙煎への気持ちの入りようを感じさせる

軽井沢ツルヤブレンドの「丸山珈琲」

メジャー2杯にコーヒーカップ2杯分のお湯で抽出。やや深い煎りに感じるけれど、水色は黒すぎない透明感のある褐色。穏やかな香り、ツンとした苦味の周りにほのかな甘味と微かな酸味もあってバランスのとれた好みの味。「ツルヤオリジナルマイルドブレンド」の中身は「生豆生産国名:エルサルバドル、ブルンディ、他」とあり。ブラジル、コロンビアと来ないところが渋い。とくにブルンディなどあまり見ない表示。仕入れにこだわっている様子が伝わって来るような。何より気に入ったのは、強い焙煎で香りと苦味を強調しすぎていないところ。きっと、この豆にはこういう焙煎でという加減を、まっすぐに細かに研究しているんだろうなと勝手に想像。

ストロングタイプが好きなら「信州まつもとブレンド」

軽井沢ツルヤブレンドの「丸山珈琲」

ギュッとした苦味が好きな友達には「ツルヤオリジナル信州まつもとブレンド」を淹れよう。こちらは「生豆生産国名:ホンジュラス、エルサルバドル、他」で、中深煎りから深煎りぐらい。フレンチローストやイタリアンローストの鋭い香りが少々強めで、往年の喫茶店で言えば「ストロングタイプ」。最初どちらもブラックで飲んでみたけれど、こちらはやや濃い目に淹れて砂糖を一匙がいいかな。などなど考えたりして、ひさびさにコーヒーを淹れるのが楽しくなる買い物だった。

※掲載情報は 2014/10/30 時点のものとなります。

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キュレーター情報

齋藤訓之

FoodWatchJapan 編集長

齋藤訓之

北海道函館市生まれ。1988年中央大学文学部卒業。レストランビジネスを志していたはずが、レストランビジネスに役立つ本を作る仕事にのめり込む。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、日経BPコンサルティングのブランド評価プロジェクト「ブランド・ジャパン」プロジェクト責任者、農業技術通信社「農業経営者」副編集長等を経て、フリーランスのライター・編集者として独立。2010年10月株式会社香雪社を設立し、農業・食品・外食にたずさわるプロ向けの情報サイト「Food Watch Japan」をスタート。著書に「入門 日本の七十二侯と旬の食」(洋泉社)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、「創発する営業」(共著、丸善出版)、「創発するマーケティング」(共著、日経BPコンサルティング)など。

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