伝統とモダンの融合した富山 薄氷本舗五郎丸屋の『T五(ティーゴ)』

伝統とモダンの融合した富山 薄氷本舗五郎丸屋の『T五(ティーゴ)』

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伝統の和菓子を現代的にアレンジ

伝統とモダンの融合した富山 薄氷本舗五郎丸屋の『T五(ティーゴ)』

みなさんは、『薄氷(うすごおり)』というお菓子をご存知でしょうか?私がはじめて食べたのは昨年の初釜のお茶の席でした。名前の通り、水面に張った薄氷のように薄く、一口かじると和三盆のやさしい甘みが口の中に広がり、スーッと心地よく溶けていき、たいへん優美なお菓子だなと思ったのを覚えています。『薄氷』は富山特産の新大正米を使用した薄い煎餅に、阿波特産の高級和三盆糖を独特の製法で刷毛塗りして作られたお菓子で、宝暦2年(1752年)から作られていたといいますから、たいへん歴史のあるお菓子です。お茶の世界ではよく知られたお菓子のようですが、一般的にはあまりなじみがないのが実情ではないでしょうか。

 

そんな伝統的なお菓子である『薄氷』をより若い世代にも知ってもらいたいという思いで考案されたのが、今回ご紹介する『T五(ティーゴ)』です。この名前には五つのTONE(色合い)と五つのTASTE(味わい)という意味が込められています。アルファベットの『T』と漢数字の『五』を組み合わせた名前は、伝統的な和菓子である薄氷を丸いモダンなデザインにアレンジし、伝統とモダンの融合をよく表されています。

 

桜(塩味)、抹茶(苦味)、ゆず(酸味)、胡麻(滋味)、和三盆(甘味)の五味五色の味わいはお茶だけでなく、コーヒーや紅茶と一緒に楽しんでもいいでしょう。

 

もちろん、そのまま食べても十分楽しめますが、チョコクリームやベリー系のジャムをはさんで食べると、見た目もあいまってまるでマカロンのような味わいと食感になります。ぜひ、一度お試しください。

※掲載情報は 2016/03/07 時点のものとなります。

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キュレーター情報

梅津貴宏

ダイニングプランナー

梅津貴宏

1981年長崎県生まれ。一橋大学商学部を卒業後、IT系企業でコンサルタントとして勤務するも、30歳を目前として幼少のころの料理人になる夢を忘れられずに料理研究家を志す。祐成陽子クッキングアートセミナーを卒業し、フードコーディネーターの資格を取得して独立。
企業向けのレシピ開発から料理写真撮影のフードスタイリング、グルメ記事の執筆、食品メーカーのPRイベントの企画・運営など幅広く活動。
料理が苦手な人でも簡単に作れるおしゃれな料理のレシピ開発やおしゃれな食器選びなど、普段の食卓が華やかで楽しくワンランクアップするための提案を行うダイニングプランナーとして活動している。

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