おめでたい席でセンスが光る!唐津の伝統スイーツは甘~い鯛の金華糖

おめでたい席でセンスが光る!唐津の伝統スイーツは甘~い鯛の金華糖

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愛くるしい目をした甘~い鯛

おめでたい席でセンスが光る!唐津の伝統スイーツは甘~い鯛の金華糖

私の愛する故郷、九州・唐津。5月のゴールデンウィークは、イベントで唐津に滞在していました。地元の野菜、海産物などの食材を使って、マロンのおまかせ料理を楽しんで貰うという企画で、多くの方に集まっていただき感謝しています。

 

最近では、さらに地元と接する機会も増え、今後東京と唐津を繋げていきたい気持ちも年々強くなってきています。先日も地元の方と、今後の展開に話が盛り上がりました。

 

東京に住んで、早40年近くになりますが、こよなく愛する東京、益々東京愛も強くなり、次なるステージを目指して頑張っていきたいと思っています。今後地元と何かいい形で繋げるためにも。

おめでたい席でセンスが光る!唐津の伝統スイーツは甘~い鯛の金華糖

さて、今回、ご紹介したい逸品は、地元唐津で、ご祝儀などの祝い事の引出物に欠かせなかった鯛菓子。欠かせなかったとは、過去形になりますが、幼い頃に何かとお祝い事には、登場していた有名な砂糖菓子です。

 

今でも健在、愛くるしい目をした赤い鯛を見ると幼い頃の自分を思い出します。甘い砂糖菓子は、私にとって懐かしい味でもあります。

 

華やかさを持ち合わせる高級魚でもある鯛は、幼い頃から普通に食卓に登場していましたが、身近なものであり、お祝いの席には、欠かせない存在。鯛は、お目出度いものの象徴であり、結婚式はもちろん、お祝いの席で良く目にしていました。

おめでたい席でセンスが光る!唐津の伝統スイーツは甘~い鯛の金華糖

城下町でもある唐津の中心地に店をかまえる篠原三松堂は、大正時代末に、菓子製造販売の店として創業。金華糖は、1546年にカステラなどと共に南蛮菓子としてポルトガルから伝えられた有平糖が日本の文化の中でアレンジされたもの。有平糖は、織田信長にも献上されたと云われています。現在では、北部九州や金沢に残るお菓子です。

 

他に、縁起物の鶴や亀、伊勢海老、扇などがありましたが、子供心には、鯛が一番好きでした。鯛の金華糖は、大きさも色々あり、最も小さいものは10cmで、結婚式の箸置きにも使われたそうです。大きいもので36cmあり、各種神事のお供え物や結納にも使われています。

おめでたい席でセンスが光る!唐津の伝統スイーツは甘~い鯛の金華糖

いま、何でも普通に手に入る時代、食べ物も無限にありますが、スイーツなんて言葉がなかった時代に出逢った砂糖菓子。この鯛菓子を見るたびに、ついつい昭和の良き時代を懐かしんでしまいます。いまでも残る美味しさ、伝統なお菓子の素晴らしさを改めて感じます。

 

我々は、そういう文化を後世にも伝えていかなくてはならないと。最後に、普通は木型を使うそうですが、九州北部は瓦型を使うそうです。それは、焼きもの街、焼きもの文化の唐津ならではだからと思います。

 

この幸せを運んでくれる愛くるしい鯛は、きっと唐津と東京を繋げてくれることでしょう。

※商品の性質上、湿度が高い日には製造できない場合があります。又、製造行程がすべて手造りの為、ご希望の配達日より商品の到着が遅れる可能性がございます。あらかじめご了承ください。

※掲載情報は 2015/05/23 時点のものとなります。

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キュレーター情報

マロン

フードスタイリスト

マロン

大阪あべの辻調理師専門学校を卒業し、料理研究家、インテリアスタイリストのアシスタントを経験後、1983年に日本でのフードスタイリスト第1号として独立。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、新聞、広告、イベント、講演会など、あらゆるメディアを通して美味しい料理、料理の楽しさを提案し続けている。経験を生かして、調理器具の開発にも取り組み、現在発売中の「マロンパン24cm」が人気を集めている。レストランのシェフでも、料理研究家でもない、食のエンターテイナーとしてダイナミックに躍進中。長崎県に生まれ、佐賀県唐津で育ち、東京をこよなく愛すも、故郷や地方の食材、料理を紹介。唐津大使を拝命、首都圏と故郷唐津を繋ぐ、お仕事を思索中。活躍は国内にとどまらず、海外、アジア各国でも料理教室を主宰。また、料理以外の、歌でも活躍中。

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