名水と職人芸が育てるフレッシュ野菜

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君津の農家から定期的に届く葉もの野菜

名水と職人芸が育てるフレッシュ野菜

千葉県君津市のカズサの愛彩グループから野菜が届いた。年に4回詰め合わせを送ってもらう契約なんだけれども、毎回ダンボールに葉もの中心に野菜がどっさり。それで、届いたそばからご近所や仕事仲間や身内に急いで配って回るということに。カズサの愛彩グループのみなさんから「ちゃんと折々のご挨拶をしてますか?」と言われているようで、季節や時間の流れを忘れがちな編集者の仕事をしながらも生活のリズムを取り戻せるという意味で、いくつかの農家とこんな関係を持っておくことは大事なんだなと思う。

水のよさと技術が活きる野菜作り

名水と職人芸が育てるフレッシュ野菜

さて、カズサの愛彩グループは名水の里・久留里の一帯にいくつものガラスハウスを持っていて、この地ならではのミネラル豊富で味のよい水を豊富に使って野菜を栽培している。代表の須藤久雄さんは、若い頃にお父さんの畑を手伝いながら、いつかこの水を活かした野菜生産がしたいと考えて、たどり着いたのが水耕栽培という方法だった。水耕というのは理科の課題でやった水栽培とはちょっと違って、ベースとなる水に植物が「今欲しい」という養分をタイムリーに多くもなく少なくもなくちょうどよく溶かして吸い上げてもらう栽培方法。え? なんだか人工的? でも、そこはやはり野菜も生き物ゆえ、人工で野菜が出来るわけではない。

野菜の様子と天気を見て丁寧に育てる職人芸

名水と職人芸が育てるフレッシュ野菜

これはむしろ、須藤さんが長年野菜と対話を重ねることで編み出した職人芸と言いたい。植物は、生長(動物は「成長」と書くけれど、植物は「生長」と書きなさいと、農業の先生に教わった)のステージごとに、今はどんな栄養が欲しいよとか、どんな栄養はいらないよ、今これを吸ったら体を作るのを怠けちゃうよ、ということがある。また、ずっと曇りが続いた後、急に晴れて強い日差しが当たると葉が傷むといったこともある。それで須藤さんは、ハウスで育てる野菜の様子と気象を見ながら、今はこういう栄養をあげてとか、今日のお日様は野菜たちには強すぎてかわいそうだからちょっと日蔭を作ってあげてとか、という繊細な仕事をやってきた。

主の技術を正確に再現するコンピュータ

名水と職人芸が育てるフレッシュ野菜

その須藤さんの長年の技を、今はコンピュータに入れておくことができる。だから、何カ所ものハウスを巡回していたり、お客さんと会っていたりで、いつも一箇所にいるわけではない須藤さんに代わって、養液の成分や濃度を野菜名人の須藤さんならこうするという通りに、自動的にコントロールしてくれる。ハウスの天井のカーテンや窓も、まるで須藤さんがやっているかのように細やかに開閉する。だから、野菜たちは安心してすくすく生長できるというわけ。といって、全く甘やかしているわけではなく、ちょうどよい厳しさも感じさせるようにプログラムされている。

人と植物と機械の連携が味と品質に現れる

名水と職人芸が育てるフレッシュ野菜

しっかり育っているから軟弱なベビーリーフも日持ちがする

ベビーリーフは料理の付け合わせや忙しいときのサラダ(フレンチドレッシングをかけるだけとか)に。リーフレタスはシーザーサラダに。シャキシャキがより長持ちする空心菜はベビーリーフがなくなった頃が出番で、おいしい炒めものに。なにしろ、カズサの愛彩グループの野菜は日持ちがよい。写真のベビーリーフとリーフレタス等は、冷蔵庫の野菜室(恒温庫って言うんですよね)にそっと入れて置けば1週間程度は平気。なぜそんなに日持ちがよいかというと、野菜が養分を使ってしっかり体を作って、生き物としての抵抗力があり、しかもハウスが清潔で野菜を傷つける細菌等も少ないからだ。

アクアライン・ドライブのお土産におすすめ

名水と職人芸が育てるフレッシュ野菜

カズサの愛彩グループの野菜は契約で送ってもらうだけでなく、市場にも出ている。でも見つけるのはたいへんだよと思っていたら、最近直売所も出来た。この直売所は、やはり土地の水のよさと須藤さんの栽培技術を活かした、いちごの摘み取り体験ができるいちご園「くるべりーファーム」に併設されたもの。年内のいちごは完売で、次は1月上旬から摘み取りができるとのこと。千葉の人はもちろん、東京、神奈川の人もアクアラインでドライブするにはちょうどよい距離。年が明けたら友人家族を誘って出掛けてみようか。

※掲載情報は 2014/11/30 時点のものとなります。

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キュレーター情報

齋藤訓之

FoodWatchJapan 編集長

齋藤訓之

北海道函館市生まれ。1988年中央大学文学部卒業。レストランビジネスを志していたはずが、レストランビジネスに役立つ本を作る仕事にのめり込む。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、日経BPコンサルティングのブランド評価プロジェクト「ブランド・ジャパン」プロジェクト責任者、農業技術通信社「農業経営者」副編集長等を経て、フリーランスのライター・編集者として独立。2010年10月株式会社香雪社を設立し、農業・食品・外食にたずさわるプロ向けの情報サイト「Food Watch Japan」をスタート。著書に「入門 日本の七十二侯と旬の食」(洋泉社)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、「創発する営業」(共著、丸善出版)、「創発するマーケティング」(共著、日経BPコンサルティング)など。

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