「ひやおろし」日本酒ならではの季節感

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「ひやおろし」はじめました

酒屋さん、居酒屋さんの前を通ると「ひやおろし入荷しました」や「ひやおろしの季節」という言葉を目にすることが多いのではないだろうか。

「ひやおろし」とはいったいどんな日本酒のことを言うのだろうか。

「ひやおろし」とは、冬に仕込んだお酒をそのまま春に出荷するのではなく、ひと夏を越すまで寝かせたもの。しぼりたてのお酒、出来立てのお酒は「みずみずしい」印象を持つが、それが夏を越して秋には「熟成」し、「まろやかな味わい」になる。

「冷や(ひや)」のまま貯蔵されていたお酒が、貯蔵用の大桶から出荷用の木樽に「降ろされ(おろし)」て、瓶詰めされたことから「ひやおろし」と呼ばれるようになった。

「ひやおろし」は「秋上がり」とも言われる。秋に向けて熟成し、味わいが上がってきたということであり、「ひやおろし」よりも分かりやすいのではなかろうか。

日本酒の作り手である蔵人の間では秋にしか飲めない貴重な・高級なお酒として「夏越し酒(なごしざけ)」とも言われる「ひやおろし」の季節の秋。

日本酒から「秋」を感じる。日本人にこそ出来る「遊び心」である。

「ひやおろし」日本酒ならではの季節感

※掲載情報は 2014/10/30 時点のものとなります。

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キュレーター情報

上仙裕一

SSI認定:利酒師、ブロガー

上仙裕一

東京農業大学・醸造科学科出身。大学在学中にSSI認定・「利酒師」を取得。漫画「酒ラボ」の主人公イメージモデル。

各地の酒蔵に足を運び、これまで交流を持った酒蔵は「300蔵元」に及ぶ。アメブロのお酒部門で「1位」を獲得するなど日本酒のアルファブロガーとして活動。

東北の震災後にエイベックス主催の「a-nation」のイベントで農林水産省からの依頼により若者を中心に2日間で「2000人」に、かねてから親交のある東北の蔵元さんと協力して、日本酒を振舞うなど、日本酒プロデューサーとしても活動。

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