1個で「3つの味」を楽しむことが出来る13センチの特大最中

1個で「3つの味」を楽しむことが出来る13センチの特大最中

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中身は、「つぶ餡」、「こし餡」、「抹茶餡」の3種類

先日、金沢に行って来たうちのショップスタッフから、「坂尾甘露堂」の最中「加賀さま」をお土産にもらいました。

1個で「3つの味」を楽しむことが出来る13センチの特大最中

坂尾甘露堂は、200年以上も前の文化元年(1804年)に創業しました老舗和菓子店です。四代目の当主の時に、加賀藩前田家の紋所、「剣梅鉢」をかたどった特大の最中「加賀さま」が生まれました。最中の大きさは、13センチほどあります。大人の方でも一人で1個を食べるには大きすぎるサイズで、梅の花びらを五等分に割っていただきます。小さく割った最中でも、子どもの手のひらと同じくらいの大きさはあります。「加賀さま」の中には、3種類の手作りの餡、「つぶ餡」、「こし餡」、「抹茶餡」が入っております。5つを分けた時に3つの違った餡を楽しむことが出来るのです。

1個で「3つの味」を楽しむことが出来る13センチの特大最中

「加賀さま」といえば、料理記者の岸朝子さんがippin(イッピン)の記事で生前に取り上げられていました。改めて岸朝子さんの記事を読み返させていただきました。岸朝子さんが、記事の中で四人のお子さんが小さかった頃に、大きな「加賀さま」を割って分けてあげたことを書いていらっしゃったのがとても印象的でした。我が家でも、子どもたちに特大の「加賀さま」を見せると、あまりに大きい最中にはしゃいで喜んでいました。「加賀さま」を割って分けてあげると、「こし餡」が良いとか、「抹茶餡」が良いとか、楽しそうに選んでいました。最中自体に厚みはないので、子どもたちでも食べ易く、自分の手の平くらいある大きさの最中をペロっと平らげてしまいました。餡の甘さは上品に控えめで、程よくしっとりとしています。

 

最中の表面にかたどられた加賀藩前田家の紋所の「剣梅鉢」の模様の最中を割って分けると、1つ1つには「梅」の花弁の模様が載っています。

 

前田家の紋所の「剣梅鉢」は、前田家が太宰府天満宮にまつられている菅原道真の子孫という通説もあり、紋所に「梅」を使われるようになったとも言われているようです。菅原道真がたいへん「梅」を好んだというのは、菅原道真の歌からも分かります。「東風吹かば、匂いおこせよ、梅の花、主なしとて、春を忘るな」(春の東風が吹く頃になったら、花を咲かせて梅の香りを届けてくれ、主人がいなくても春を忘れないでくれ。)

 

まだまだ寒い日が続きますが、温かいお茶とご一緒に「加賀さま」をいただきながら、梅の花の咲く春を気長に待たれてはいかがでしょうか?

1個で「3つの味」を楽しむことが出来る13センチの特大最中

※掲載情報は 2016/01/13 時点のものとなります。

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キュレーター情報

荒岡俊行

荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主

荒岡俊行

1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。

ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc(ブリンク)」、2008年には表参道に「blinc vase(ブリンク・ベース」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、眼鏡をカルチャーの1つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。

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