クロッシェの「京あめ」に込められた京都の伝統とヨーロッパの美

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美しい艶やかな「京あめ」はいい女のたしなみ

クロッシェの「京あめ」に込められた京都の伝統とヨーロッパの美

横浜での大きなパーティーの帰り道でのこと。私が「関西出身」と知って、海老蔵似の若手のイケメン有名写真家に「大阪のおばちゃんは本当にいつでも飴を持ち歩いているのですか?」と質問されました。私はすかさず「もちろん持っていますよ。(あたりまえやん)」と、シャーレに入った美しい飴をするりと取り出し、その場にいた全員に配りました。綺麗なだけではなく、「スイートポテトの味がして、美味しい!凄い!」と美意識の高い皆さんにとても喜んでもらえました。3泊4日の出張中、ホテルでくつろぐ自分のためにバッグに潜ませていたのですが、この飴はみんなで愛でながらいただくのが楽しい。

とんぼ玉のように豊かな色の美味しい飴

クロッシェの「京あめ」に込められた京都の伝統とヨーロッパの美

あまりの色の美しさと艶やかさに、この飴をガラスのビーズと間違える人がいるのではないでしょうか。とんぼ玉と呼ばれる線の模様の入ったガラスビーズは2000年以上前の古代から現代に至るまで作り続けられていると聞きます。シンプルな透明のシャーレに入った京あめは、全ての色に意味と曰くを持たせるだけでなく、お味も抜群。赤い「祇園桜手毬」はブルーベリー味、緑の「濃茶手毬」は抹茶味、そして青い筋の「銀鼠」がスイートポテト味です。私が振る舞ったかのようなクロッシェの京あめは、実は京都の麗しい友人からのお土産でした。「京女を大阪のおばちゃんと一緒にせんとってください」と言われそうですが……本物のとんぼ玉を口にしないように気をつけます。

※掲載情報は 2016/03/24 時点のものとなります。

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キュレーター情報

今道しげみ

写真家/LIVING PHOTO 主宰

今道しげみ

神戸女学院大学を卒業後、全日空の客室乗務員として勤務。
結婚と同時にロンドンに6年間滞在し、英国及びパリスタイルのフラワーデザインを学ぶ。
1990年より、フラワースクール『Salon de Sylvie』をロンドン・香港・東京で主宰し、フラワーデザイナーとして活動。

2005年、デジタル一眼レフの写真教室 『LIVING PHOTO』をスタート。 50mm・F1.4のレンズを使い、ふんわりぼかす『リビングフォト』というスタイルを10年近くかけて独学で考案し、商標登録を取得。

東京・久我山のサロンで、リビングフォトレッスンを定期的に開催。
日々の暮らしのシーンを美しく、自分らしく写真で表現したいと思う女性たちに、わかりやすく楽しいレッスンとして、絶大な支持を得、教室は常に満席。 予約がとりにくいサロンレッスンとして知られる。受講者は1500人を超える人気講師。
夫と2男の4人家族。
■ ニコンカレッジ講師
■ APA公益社団法人日本広告写真家協会 正会員
■ 2012年 アマナイメージズに作家登録

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