南三陸のおっかさんが丹精こめて手作りしているタコのアヒージョ缶

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西の明石、東の志津川

南三陸のおっかさんが丹精こめて手作りしているタコのアヒージョ缶

志津川湾のタコを知る人はエライ。昔からタコの名産地は「西の明石、東の志津川」といわれるくらい、高値で取引されている逸品であります。

 

志津川湾は東日本大震災で大きな被害を受けた南三陸町にある。深く入り込んだリアス式地形で、海岸線ぎりぎりまで迫った森から栄養たっぷりの清浄な水が流れ込んでいる。その水でプランクトンがたくさん育ち、それを食べるために魚介類が集まってくる。いわば森が魚を育てているのであります。

 

そんな海域に棲んでいるタコは、アワビとエビを食べて育っているらしい。何と贅沢なことか!だから身に独特の甘さとうまみがあるのだ。

南三陸のおっかさんが丹精こめて手作りしているタコのアヒージョ缶

この南三陸産タコを塩茹でし、包丁でスライスする。その脇では鍋でオリーブオイル、にんにく、鷹の爪をじっくり加熱している。それらを缶に詰め、密封し、加熱殺菌して箱詰めすれば「南三陸 タコのアヒージョ」缶の缶成。写真でも判ると思うが、工程のすべてが手作りなのだ。志津川漁協のおっかさん達が丹精込めて作っているのであります。

タコの滋味が味わえる

南三陸のおっかさんが丹精こめて手作りしているタコのアヒージョ缶

かくのごとし。

 

小鍋でアヒージョを油ごと温め、あとは野菜とパンでもあれば、質素ながら気持ちは豊かな食事ができる。

この缶詰の原材料はタコとニンニク、鷹の爪、オリーブオイルのみ。でも、これだけで充分なんだと頷いてしまう。タコは柔らかくて、ぷりっとした歯応えも残っている。ニンニク&鷹の爪が利いたオイルに、パンをびちゃびちゃに浸しては頬張る。そのお相手はもちろん白ワインだ……。

 

「オレ、もっとシンプルに生きよう」

 

なぜか今までの人生を反省してしまう、不思議な缶詰でありました。お値段540円也。

 

ごちそうさま!

※掲載情報は 2016/07/01 時点のものとなります。

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キュレーター情報

黒川勇人

缶詰博士

黒川勇人

昭和41年福島県生まれ。平成16年から世界の缶詰を紹介する『缶詰blog』を執筆。缶詰に精通していることから"缶詰博士"と呼ばれ、TVやラジオ、新聞など各種メディアで活躍中。国内外の缶詰メーカーを訪れ、開発に至る経緯や、製造に対する現場の“思い”まで取材するのが特徴。そのため独自の視点から缶詰の魅力を引き出し、紹介している。
著書は『おつまみ缶詰酒場』(アスキー新書)、『缶詰博士・黒川勇人の缶詰本』(タツミムック)、『缶づめ寿司』(ビーナイス)、『日本全国ローカル缶詰 驚きの逸品36』(講談社プラスアルファ新書)『缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36』(講談社プラスアルファ新書)、『安い!早い!だけどとてつもなく旨い! 缶たん料理100』(講談社)など。小曽根マネージメントプロ所属。
お問い合わせ Mail:k-k@kosone-mp.com

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