年に一度のごほうび!摘みたてのホップでつくる香り豊かなチーズ2種

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ホップをご存知ですか?

年に一度のごほうび!摘みたてのホップでつくる香り豊かなチーズ2種

ホップと言えばビール!ビールの特有の香りやさわやかな苦味などは、ほぼホップによって造られています。ここ数年話題のクラフトビールは、特徴的な味や香りを楽しめるものが多く、特にホップの香りを華やかにきかせたビールが世界的にも大人気。最近では、「ザーツホップ」「ネルソンソーヴィンホップ」「ギャラクシーホップ」などなど……具体的なホップの名前をCMなどで耳にすることも多くなりました。

 

若草の香り、グレープフルーツのようなさわやかさ、お花のような上品な芳香など、種類によってさまざまな香りを楽しめるのがホップの面白さ。ホップ栽培は圧倒的に北アメリカやチェコなど海外に有名な産地がありますが、実は日本でも東北や長野、北海道でも栽培されていて、その毬花はとってもかわいらしく、ガーデニングなどでも秘かに楽しまれてもいます。

無農薬で育てられた摘みたてのホップを纏うチーズ

年に一度のごほうび!摘みたてのホップでつくる香り豊かなチーズ2種

1876年(明治9)、サッポロビールの原点である開拓使麦酒醸造所が開設されました。本来は東京でスタートする予定だったという醸造所が札幌に常設されることになったのは、醸造に適した低温な気候という理由のほかに、原料となるホップが北海道西部の岩内町で、日本で初めて発見されたことも一因と言われています。その岩内から車で約45 分ほど南にある黒松内町にあるチーズ工房「アンジュ・ド・フロマージュ」で、年にたった1度だけ、新鮮なホップを使ったチーズがつくられているのをご存知でしょうか?種類は2つ。酸凝固でつくったフレッシュなクリームチーズに、8月下旬に収穫したホップをすぐに乾燥し粉砕してパウダー上にしたホップをまぶした「ganos soga ホップ」と、牛の生乳から作る塩気のあるチーズとホップの毬花をオリーブオイルに漬け込んだ「ヴァッシュ ア リュイル」(ホップver.)です。

ビールに合わせたい、フレッシュで香り高いおいしさ

年に一度のごほうび!摘みたてのホップでつくる香り豊かなチーズ2種

パッケージのフィルムを開くと、華やかに立ち上るホップの香り!「ganos soga ホップ」は、まず、その瞬間を楽しんでもらいたいチーズです。“チーズと言えばワイン” が常識ですが、このチーズはビールにあわせてぜひお召し上がり下さい。最初の香りを楽しんだら、このチーズをひと口含み、ビールをぐっと流し込めば、例えばいつものピルスナービールが、まるでホップの香り高いIPAのビールのようにぐっとグレードアップします!

 

最近人気のクラフトビール専門店などでは、ランドルなどのフィルターに乾燥ホップを入れて、そこにビールを通し、ビールにホップの香りを加えて楽しむ “通” な飲み方がありますが、このチーズと合わせて飲めば、まるでそのランドルフィルターした特別なビールのように楽しむことも。もちろん、単品でもホップの苦味とチーズのまろやかさのバランスが絶妙で、クラッカーなどに載せてホームパーティに出せば、みんなが驚くことまちがいなしです。

そのままでも、バゲットに載せてとろりとトーストでも

年に一度のごほうび!摘みたてのホップでつくる香り豊かなチーズ2種

「ヴァッシュ ア リュイル」(ホップver.)は、オリーブオイルに乾燥させたまるのままのホップの毬花とチーズが漬け込まれています。このチーズは塩気が充分にあるので、そのままのおつまみとしてもビールがすすむことまちがいなし。冷やしトマトのスライスに載せれば、ホップ版カプレーゼに早変わり。

 

また、スライスしたバゲットに載せてトーストすれば、チーズがとろりと溶けて、ホップの苦味と香りと混ざりあい絶妙なおいしさをつくり出します。このチーズとオイルをマッシュルームなどのきのこ類とあえて耐熱容器でアヒージョにし、トーストしたバゲットを浸しながら頂けば、すっかりおしゃれな一品に!

 

アンジュ・ド・フロマージュの工房がある黒松内は、アイヌ語の「クル・マツ・ナイ」(和人の女のいる沢)に由来し、ブナ北限の町としても知られています。周辺は自然の白樺並木の続く美しい場所で、2005年に道北の美瑛町が呼びかけ、美しい景観や素晴らしい地域資源を持つ人口1万人以下の7町村で旗揚げた『日本で最も美しい村連合』にも加盟。ホップチーズはもちろん、その他の新鮮なチーズも味わいにぜひ足をのばして欲しい、おすすめの工房です。

※掲載情報は 2015/11/05 時点のものとなります。

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キュレーター情報

宮原佐研子

ビアジャーナリスト/パンコーディネーター

宮原佐研子

日本パンコーディネーター協会認定パンコーディネーター、日本ビアジャーナリスト協会所属ビアジャーナリストとして日本ビアジャーナリスト協会HP、雑誌『ビール王国』(ワイン王国)、世界22カ国158本のビールを紹介するe-MOOK『ビールがわかる本』(宝島社)、ビアエンタテインメントムック誌『ビアびより』(KADOKAWA)他執筆。『ビール王国』では、「コンビニ限定うんまいビア ペア」で、コンビニエンスストアで買えるビールとパンのペアリングを連載。日本パンコーディネーター協会主催の講座「ワインよりおすすめ?パンとビールのおいしい関係」でパンとビールのペアリング体験講座も実施。

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