ジャージーバターをフルーツバターにしてさらにおいしく!

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フレッシュバターとフルーツのコラボで楽しむティータイム

ジャージーバターをフルーツバターにしてさらにおいしく!

仕事で神津牧場(群馬県甘楽郡下仁田町)さんの商品を使用させていただきました。牛乳、ヨーグルト、チーズ、どれも濃厚で美味しいのですが、私は、香りも良く、とにかくまろやかで、そして、濃厚なバターが最高に美味しかったです! すぐにトーストにたっぷりつけて食べたくなりました。リッチなバターは溶けたときの芳醇な香りがなんとも幸せな気分になります。また、このオレンジの缶もはっきりとしたデザインで親しみやすいですよね。

神津牧場さんの商品は全てジャージー牛から作られています。ジャージー牛はイギリスのジャージー島が原産の毛色が淡い茶の乳牛です。通常の牛より痩せていて、小柄です。以前、牧場に行ったとき、はじめは牛と思いませんでした。とても愛くるしい目をしており、人懐っこく、すぐに近づいてきてくれたとても可愛らしい牛です(観光牧場なので人に慣れているのでしょうが……)。牧場の人に聞いてみるとやはり温厚な性格で、とてもなつきやすいとのこと。

体格は比較的小さいですが、その小さな体から出る乳は、乳脂肪、乳たんぱく質の含有量が高く、このため濃くて味わい深いという特徴を持っているそうです。その乳は乳脂肪分が日本の大半で飼育されているホルスタイン種のものに比べ高いのですが、とても残念なことに、搾乳量が少なく生産効率が悪いそうです。

神津牧場のバターを使って簡単に作れるフルーツバター

ジャージーバターをフルーツバターにしてさらにおいしく!

このリッチなバターを少しアレンジしてみました。バターを常温で柔らかく戻します。フレッシュのイチゴを潰し、柔らかくなったバターに混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やせば、少し桃色がかったフルーツバターの完成です。色も淡く可愛らしいです。今回はイチゴで作りましたが、いろいろと季節のフルーツで試してみるのもお勧めですね。ジャムを混ぜるよりもフレッシュフルーツを混ぜる方が、バターの深みも残り、フルーツの甘味、酸味を楽しめます。パンにつけてもいいですし、マフィンにも美味しいです。

私は午後のティータイムにマドレーヌを温め、かけてみました。それぞれのバター感が更にふくらみ、何とも贅沢なティータイムになりましたよ。この神津バター、全て牧場内の工場で手作りされているそうで、大量生産ではないので数量は限定されてしまうそうですが、是非お勧めなので一度召し上がってみてください。特に夏場は牛が青草をたくさん食べるため、バターは濃い黄色になり、ゴールデンバターを呼ばれて珍重されるそうですよ。

※掲載情報は 2015/03/24 時点のものとなります。

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キュレーター情報

尾田衣子

料理研究家/オリーブオイルソムリエ

尾田衣子

ル・コルドンブルー東京校卒業。料理ディプロムを取得。 その後、イタリア・フィレツェに渡り、家庭料理を学ぶ。 現在、フランス・イタリア家庭料理ベースの簡単にできるおもてなし料理、オリーブオイル中心の食事ヘルスケア料理、食育を取り入れた親子教室を中心に杉並区(西荻窪)にて料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」を主宰。
また、外部講師を始めTV出演、雑誌・企業へのレシピ提供なども行う。著書に『あまったパンで魔法のレシピ』世界文化社。『うち飲み女子の友』ぶんか社。『家族がよろこぶ「スマイル弁当」』土屋出版 等
薬味食堂(朝日新聞出版)ねぎ、大葉、生姜……そして今、人気のパクチーなど、おなじみの薬味を使った組み合わせが絶妙な料理を豊富に紹介。「ただのせる」だけではない薬味ざんまいの絶品レシピが満載。
http://books.rakuten.co.jp/rb/14282970/

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