京都の食文化が生み出したパンの域を超えたあんぱん専門店「SIZUYAPAN」

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京都駅八条口の切符売り場の向かいにあったお洒落なパン屋さん

京都の食文化が生み出したパンの域を超えたあんぱん専門店「SIZUYAPAN」

お正月は京都に初詣に行きました。

 

名古屋から京都までは新幹線で38分足らず。紅葉を観に行ったり、ランチを食べに行ったり、と年に10回以上、京都を訪れます。

 

下鴨神社での初詣を済ませ、八条口から新幹線に乗ろうと切符売り場に。向かいにとてもお洒落なパン屋さんが目に止まりました。と言ってもかなり前からあったそうなのですが、まだご存知ない方もいらっしゃるかもと思いレポートさせて戴きます。

 

「SIZUYAPAN」。店舗のデザインもパッケージもあまりにお洒落でスタイリッシュで、パッと見は和菓子屋さん?ショーケースに近寄り、初めてあんぱん専門店であると理解しました。店舗の白地に黒の家紋のようなマークのデザインが何ともお洒落で印象的です。

 

それぞれのパンのパッケージも家紋をもじって、デザインされており、どれも素敵‼迷いながら、お店の方のお勧めを数種類ゲットし、新幹線に飛び乗りました。

 

待ちきれず帰りの新幹線で調べると、家紋をもじったパッケージデザインはアートディレクターの野口孝仁さんとデザインユニット「ASAGATA」によるものだそうです。2013年には世界的に権威のある「レッドドット賞」に43か国6800件の中から選ばれ、素晴らしい評価を得たもので、パンのパッケージとしては他に類を見ないスペシャルさです。

京都の食文化が生み出したパンの域を超えたあんぱん専門店「SIZUYAPAN」

今回買い求めたのは、抹茶、胡麻、和栗、黒豆柚子の4種類。その中の胡麻と黒豆柚子を食してみました。

切ってみると、あんぱんというよりは和菓子のような断面の美しさ。生地のしっとり感と厳選された素材を使ったあんの組み合わせが極上のあんぱんを生み出してます。丹波大納言小豆は幕府や京都御所に献上されていたもの。酒かすは俳優の佐々木蔵之介さんの弟さんが営む上京区の酒屋、「佐々木酒造」のもの、と京都ならではの素材へのこだわりも見事です。

 

美味しい緑茶やコーヒー、紅茶とじっくり味わってみたいパンですね。パンにしては賞味期限も長く、当日や翌日に戴かなくてもよいので、家族やお友達へのお土産にもお勧めです。

 

他のパンも味わってみたいなあ、今度また新幹線に乗る前に買おう、と、また京都に行く楽しみが増えました。

 

いろいろ調べていて知ったのですが、和食のイメージのある京都はなんとパンの消費量日本一とか。

 

SIZUYAPANは65年の歴史ある「志津屋」のプロデュース。そういえば、祇園の八坂神社の向かいにもある!と、かなり遅れて気づいた私です。

 

永く京都の人々に愛されてきたパン屋さんならではのお洒落なあんぱん。

 

「土、水、空気、季節、そして歴史、多くの行事や習慣のなかで育まれた京都の食文化をパンを通じて表現してきました」と、SIZUYAPANのリーフレットにあります。京都の食材や食文化とパンを結びつけるという壮大なプロジェクトが結集したパンに込められた京都のパン職人さんの奥深さを感じました。

※掲載情報は 2016/01/23 時点のものとなります。

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キュレーター情報

磯部作喜子

料理研究家・テーブルコーディネーター

磯部作喜子

英語教師を経て食の世界へ。「ル・コルドン・ブルー」にてパン・洋菓子ディプロム取得。今田美奈子製菓コース師範・テーブルセッティングディプロマ取得。花・芸術文化協会テーブルコーディネートディプロマ取得。同認定校。世田谷のブーランジェリー「シニフィアン・シニフィエ」で研修。志賀勝栄氏にパン作りを学ぶ。現在は東京と名古屋で料理・パン・テーブルコーディネートの教室「ル・サロン・ブラン」を主宰。毎月100席以上の講座をこなし、現在までのべ9000人の生徒におもてなしの極意を伝えてきた。「おもてなしの心は食卓を飾るすべてに宿る」というコンセプトのもと、料理・パン・コーディネートなど食に関する内容をトータルに楽しく学べるサロンを目指す。予約待ちの教室をかかえる一方で、各企業とのコラボレート、料理教室や食卓芸術の外部講師としても活躍中。女性誌やライフスタイル誌を始めメディア取材も多い。著書「ル・サロン・ブランの本格パン」(主婦と生活社)「Le Salon Blanc ランチタイムのおもてなし」(ハースト婦人画報社)アメブロ:http://s.ameblo.jp/salon-blanc/

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