季節限定の今しか口にできない飴には見えない飴

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さくっ、ふわっ、ととろける飴

この時期にぴったりの飴を紹介します。お店は宮城にある「九重本舗 玉澤」さんで、延宝三年(1675)創業の老舗のなかの老舗。こちらのお店の「霜ばしら」は、ずいぶんと前に、友人にいただいてからのお気に入り。缶入りの飴なんですが、一般的な飴とは違う「霜ばしら」。缶をあけると、真っ白。

季節限定の今しか口にできない飴には見えない飴

実は、小さな粒は、主役の飴を守るために入っているのです。そっと小さな切手代の飴をとりだし、口の中へ。えっつ、なに? と、はじめての方は驚かれます。そんな驚きの食感が楽しめる「霜ばしら」ですが、湿気、衝撃、熱に弱い飴菓子ですので、缶の中に白い粉(この粉は米を原料とした「らくがん粉」だそうです)が充填されています。缶の上蓋、中蓋を外して、上蓋に「霜ばしら」が見えるまでらくがん粉を移して、「霜ばしら」の幅広い側を指先でつまみ静かに引き出してほしいというのが、お店からのご案内です。

季節限定の今しか口にできない飴には見えない飴

飴ですので、暑い時期にはむきません。製造は、日々の天候を見ながら晩秋から早春の間中続けられて、本格的な春の訪れを向かえると販売が終了する季節限定品(販売期間10月~4月だそうです)。ぜひ、この時期の手土産に。お店のおすすめだと、「霜ばしら」をいただいた後、らくがん粉を乾燥したフライパンに移し、弱火で加熱し、焦げ付かぬようにかき混ぜ、若干色がついた頃合で器に移し、砂糖と極く少量の食塩を加え、よく混ぜてほしいとのこと。風変わりな、香ばしいお茶請けが出来るみたいですね。

※掲載情報は 2015/02/10 時点のものとなります。

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裏地桂子

ギフトコンシェルジュ

裏地桂子

ギフトコンシェルジュ。クリエイティブコーディネーター。草月流師範。女性誌でライター、コーディネーターとして活躍後、現在は、講演会やトークショー、企業やショップの商品企画、セレクション、ブランディング、プロデユースなどを数多く手がけている。衣食住ライフスタイル全般に精通し、食通・きもの通・京都通でも知られ、テレビや雑誌からの依頼も多く、2012年11月『ソロモン流』(テレビ東京)にギフトコンシェルジュとして出演。著書に『わたし好みのHAPPYデザインギフト100選』(小学 館)、『もの、好き。衣食住をセンスよく楽しむ心得』など多数。9冊目となる近著は『最上級のプチプラギフト100』(光文社)。完全予約制個別指導の草月流いけ花教室(京都・東京)を主宰。

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