高松にあるレストラン ミケイラで出会った「香草塩と檸檬オリーブオイル」

高松にあるレストラン ミケイラで出会った「香草塩と檸檬オリーブオイル」

記事詳細


紹介している商品


海に囲まれたレストラン「レストラン ミケイラ」

四国地方南部に記録的大雨が降った夜、私は高松空港に到着した。羽田空港では天候チェックが入ったために、高松空港に霧で降りられない場合は羽田に引き返すこともあるという、条件付きの離陸だった。結局、私の乗った羽田からの最終便は、到着時に奇跡的に霧がはれて、無事、着陸できた。「お客さんの乗っていた便の、前2便は欠航だわ、お客さんは運がいいね!」とホテルに向うタクシーのなか、運転手さんはお世辞笑いをした。

 

私は明日の午前中の仕事に穴をあけないで済んだことにホッとしていた。「運転手さん、ところでミケイラというレストランご存知?」と私は運転手に尋ねた。「あっ、サンポートのとこにあるレストランさ、景色のいいとこだ!」、「そう、皆さんご存じなのね。やはり景色が良いところなのね。」と私は独り言のようにつぶやいて、次の日の仕事が終わったら、訪ねる予定のレストランを確認にした。

高松にあるレストラン ミケイラで出会った「香草塩と檸檬オリーブオイル」

次の日の午後、私はレストランミケイラの心地の良いソファーの席に座っていた。右には港、左には海、三方が海に囲まれているという素晴らしい立地条件、ウォーターフロントにそのレストランは建っている。昼下がり、人はまばらで、落ち着いていた。お天気が良かったら、さぞ絶景だろう。豪雨明け、曇り空の向こうに、かすかに見える陸地は、岡山の街だろうか?

高松にあるレストラン ミケイラで出会った「香草塩と檸檬オリーブオイル」

地図を見ながら、見えない景色を想像した。レストランの建物やその周辺の雰囲気は開放的で、まるで西海岸のレストランにいるようだ。料理が出てくるまで、テラス席を抜けて、ウッドデッキの上を散歩した。遠い昔訪れたサンタモニカの海岸の、デッキの上を散歩していた時のことを、何故か思い出した。カルフォルニアの乾いた空気と、雨上がりの湿度の高い空気とは対照的だったが、そこに流れている空気は同じようにゆっくりで、私の心はタイムスリップした。

 

サンフランシスコのシーフードレストランで食べたようなシーフードの盛り合わせが、私の前に置かれた。キリッと冷えた白ワインと一緒にその味を堪能した。カルフォリニアを想像させるレストランや料理、この地で出会うとは思っていなかったので、たくさんの驚きで、私は興奮した。

高松にあるレストラン ミケイラで出会った「香草塩と檸檬オリーブオイル」

運よくミケイラのシェフとお話しすることができ、地元の食材について、新鮮な魚や野菜のことなどいろいろ教えていただいた。その話の中から四国の豊かな自然や瀬戸内海の恵みを感じた。旅先では美味しいものを探すのにシェフや板前さんと話しするのが何よりだ。私はこの土地ならではの美味しいお土産を探していた。

井上誠耕園の香草塩と、檸檬オリーブオイル

窓越しに見える港に、小豆島に向かう船が停泊していた。「小豆島と言えばオリーブオイルですよね?」シェフは何か思い出したように「ちょっと、待っていてください!」と言ってキッチンに消えた。キッチンから返って来たシェフの手の中の小さな器には、塩のようなものが入っていた。


勧められるがままに、その塩を口入れてみると、ハーブの香りが鼻に抜け、とてもやさしい塩の味のがした。

「茹でたジャガイモに、この塩をかけるだけで美味しいです。」とシェフが教えてくれた。その香草塩は小豆島の誠耕園のものだった。すっかりその塩を気にいったが、小豆島まで船で約40分かかると聞いて、帰りの飛行機の時間を考え、ため息をついた。そんな私に高松市内にも井上誠耕園のショップがあり、その塩が購入できることを、シェフは教えてくれた。

 

高松市田町の街の普通の商店街の中に、井上誠耕園のその店はあった。食用のオリーブオイルを始め、オリーブオイルの化粧品まで、その品揃えは豊富だ。我が家ではオリーブオイルは必需品。健康と美容のために地中海に住む人々の食事を参考にした食生活を試みているので、オリーブオイルの消費量は多い。何種類かのオリーブオイルを使い分けている。その香りの違いで、素材との相性があるので、使い分ける。

結局、たくさんの商品の中から選んだものは、もちろん先ほど味見させていただいた香草塩と、檸檬オリーブオイル。檸檬オリーブオイルはドレッシングのようにレモン果樹を絞って入れたものかと思ったら、予想に反して、酸味はなく、レモンの香りだけをオイルに移してある。期間限定で夏だけの商品らしい。残りわずかの商品のなかから1本を購入した。

高松にあるレストラン ミケイラで出会った「香草塩と檸檬オリーブオイル」

家に帰って、早速シェフの教えを思い出し、ジャガイモを料理した。茹でたジャガイモをオリーブオイルで和えて、香草塩を振るだけで、ワインに合う美味しいひと皿が出来上がった。塩に入っているオリーブの葉と、オリーブオイルは絶妙なハーモニーを奏でる。やさしい塩は旬をむかえたジャガイモの甘みが引き立たせる。この塩は隠し味としても重宝で、一振りすれば味に奥行きが出せ、手早く料理上手に見せられる。

 

また、檸檬オリーブオイルは、井上誠耕園の店でご馳走になったように、バニラアイスクリームにかけて頂いている。レモンの香りをつけたシンプルなオリーブオイルが、普通のアイスクリームの味をワンランクアップさせてくれる。

高松にあるレストラン ミケイラで出会った「香草塩と檸檬オリーブオイル」

高松の旅、いろいろな出会い、大切な思い出とともに、香草塩と檸檬オリーブオイルが、我が家の調味料に加わった。

※掲載情報は 2015/10/24 時点のものとなります。

  • 8
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
高松にあるレストラン ミケイラで出会った「香草塩と檸檬オリーブオイル」
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

宇佐美恵子

ファッション&ライフコーディネーター

宇佐美恵子

モデルを経てファッションコーディネーターに。現在、ファッションを軸に、エイジングスタイル コンシェルジュとして、キレイに年を重ねるための、それぞれの方にあったエイジングスタイルメニューをご提案、サポートしています。またそれぞれの年齢を快適に過ごすための商品開発にも参加。     
正しい姿勢と歩き方を身に付けることで、美しいスタイルと、老いにくい体を手に入れることができます。「エイジレスウォーキング」レッスンも開催。
食べることはキレイに直結しているという考えのもと、食にも多いに興味があり、講師を招いて不定期な料理教室開催。名誉ソムリエ、タスト・フロマージュを受賞。                 
2009年4月から2015年3月まで織田ファッション専門学校校長。現在も織田ファッション専門学校・きもの専門学校の特別講師。
エッセイスト 只今11冊目の本を執筆中。

次へ

前へ