いつまでも福神漬けでいいの? カレーを引き立てる本場インドの「おつけもの」

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青いマンゴーとマスタードオイルで作る辛く酸っぱい絶妙な味

いつまでも福神漬けでいいの? カレーを引き立てる本場インドの「おつけもの」

日本ではカレーライスに付きものなのは福神漬けとらっきょうですね。でもそれはカレーを食べる合間にパクッと食べるものですね。インドの漬け物は違います。混ぜるんです。

 

香り高くフレイバーが立ち、スパイスが素材の味を引き立て、口の中に余韻が残るスパイスの芸術インド料理。その現地での本当の楽しみ方は出されたカレーを「混ぜて」食べるというもので、混ぜるたびに新しい味や香りが広がるのが醍醐味と言えます。そんな楽しみを倍増させるパートナーが、この「アチャール」と呼ばれるピクルスです。これはインドのお母さんたちにはそれぞれ秘伝の味があり、家族の自慢のおふくろの味となっていることが多い素晴らしいアイテム。漬ける素材はレモン、マンゴー、青唐辛子、人参など様々で、多くの場合は芥子の種を絞ったマスタードオイルのなかに唐辛子と一緒に漬け込まれます。

 

盛られたカレーの脇にちょっと添えるこのアチャール。私は日本人が1番支持するだろうと思われるのは、青マンゴーで作ったものだと思っています。梅を思わせる酸味と食感にスパイシーさが加わりなんとも美味しい!まぶしてあるソースをカレールーに少しずつ混ぜる……、マンゴーの実のピースを合間にちょっとかじる……、私の経験では「やみつき」になる人がとても多いです。

 

余りにも多くのブランドがこのピクルスを出しているためかなり好みが別れるのですが、かねてよりイチオシと思っていたブランド「NILONS」がなんと日本に輸入されています。これをぜひ試してもらいたいのです。新しいカレーの世界が広がること請け合いです。

 

食べ方は、写真のようにカレー料理に添えるだけでOK。インド料理じゃなくても日本のルーのカレーでももちろん大丈夫です。そしてもうひとつ、このアチャールにワインビネガーやマヨネーズを自由に足してミルサーにかけるととびっきりのスパイシーディップができます。茹で野菜やスティックに切った野菜にちょこっと付けたりお豆腐に乗せたりしてもいいですよ!アイデア次第での応用のアイデアもどんどん出て来ることと思います!

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NILONS

※掲載情報は 2015/08/03 時点のものとなります。

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キュレーター情報

香取薫

インドスパイス料理研究家

香取薫

有限会社 食スタイルスタジオ 代表取締役
キッチンスタジオ ペイズリー 主宰。
1985年、ボランティアで訪れたインドでスパイス料理に魅せられ、本格的に研究を始める。さまざまな地方で本場の家庭料理を習う。料理教室は1992年創業、数多くのインド料理店主、講師を輩出。教室にはスリランカ料理とアーユルヴェーダ料理コースも併設。ポリシーは日本の気候や日本人の味覚に合う健康的なスパイス使い。
著書に『5つのスパイスで作れるはじめてのインド家庭料理』(講談社)、『家庭で作れるスリランカのカレーとスパイス料理』(河出書房新社)、『アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ──食事で変わる心と体』(佐藤真紀子共著、径書房)、『『ひとりカレー かんたんレシピ45』(幹書房)、『家庭で作る本格インド料理』(マーブルトロン)、『アーユルヴェーダ・カフェ』(著・上馬塲和夫、料理・香取薫/地球丸)、『うまい、カレー。』(ナツメ社)、『チャラカの食卓 二千年前のインド料理』(伊藤武共著、出帆新社)などがある。

日本アーユルヴェーダ学会 評議員
日本香辛料研究会 会員

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